2006年9月、私は嫁の父(義父)が営む個人事業に勤めさせてもらうことにした。
もともと
「いつかは経営者になりたい」
との野望を抱いていた私は、
義父の経営者としての姿を間近で学べば、その能力が身に付けられると思ったからだ。
更には、
願わくば跡継ぎに!?
何て、あまーい事も少しだけ考えていた。
当時、嫁さんと結婚して3年程だったが、
義父とは数回しか会った事もなく、
会話すらしたことのない関係で、
義父の性格も知らずに、
一緒に働かせて貰おうと思った自分が馬鹿だったかも知れない。
小規模の個人事業だが、
義父の資金力のお陰で経営は順調だった。
年末になると、節税対策として
百貨店の商品券などを大量に購入するほどだった。
義父は、
自宅へ帰宅する日と、
主張で東京等で宿泊する日、
はたまた繁華街で泊まる日が
3等分位のバランスで、夜の街が好きなんだなと思った。
たまの正月でさえ酒は飲まない下戸で、
「飲めないのに繁華街へ行くって、よっぽど女好きか」
とも思ったが、
「女にうつつをぬかす歳でも無いだろう、紳士に飲んでるのかな」
と思っていた。
あの日までは、、。