10月3日 夜
私達は愛人の実家へ到着した。
『母親に説明すれば、
別れるよう説得してくれるだろう』
だが、期待は大きく外れた。
実家の電気は着いている。
中に居るはずだった。
しかし、インターホンには反応せず。
母親の携帯へ。
出た母親は、冷たい言い方で
「私には関係ない」
と、全く仲を取り持つ様子がない。
恐らく、義父から大金を受け取っている愛人が、
「良い金づるを捕まえた」
とでも説明したのだろう。
悔しさと、虚しさと、怒りと。。
諦めて帰宅していると、義父から再三の着信。
何度も何度も呼び出し音が鳴り続けた。
緊張しながら出ると、やはりいきなりの怒号。
「何で実家に行くんだ‼」
「絶対に許さん‼」
二人に別れてほしい。家族として当たり前の行動をしただけなのに、酷い暴言。
電話では言い収まらないようで、
ついに会って話をすることになった。。
人生最後の家族会議が行われた。